「おはよう」
いつも「おはよう」は私が先に言ってた
クラスで一番早く学校に来るキミと二番目の私
人前で話をすることは全然ないけど
二人だけの時にはいろんな話をしたね
だけどいつまでたってもキミが「おはよう」を先に言ってくれることはなかった
自分の席に座ったまま話をする二人のキョリと
心のキョリは同じだったのかもしれないね
それでも私は「おはよう」って言いつづけた
私のスキな気持ちは届かなかったけど
”トモダチ”でいられれば十分だったんだ
そんな気持ちがキミに届いたのか
キミがはじめて「おはよう」を先に言ってくれた
二人の心のキョリが少し縮んだ気がして
それがすごく嬉しくて
きっと私の顔は緩んでただろうな